アイ・アムまきもと | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。





 


地方都市の市役所職員牧本は、おみおくり係として、孤独死した遺体を家族へ引き取りを調査をして連絡をする仕事をしているが、自費で葬儀を催し、引き取りを拒否しても心変わりがあるかもと、遺骨を無縁仏にせずに自席に保存している。

ある日、蕪木という孤独死した老人を身寄りを探すうち、蕪木の過去を知ることになる。しかし、新しく赴任した市役所幹部に遺骨を持ち続けていることがバレて、おみおくり係は廃止さ
れ、自席にあった遺骨は無縁仏に送られてしまう・・・

阿部サダヲが扮するおみおくり係の牧本の空気が読めないアスペルガー的行動を見て、これは見るのは失敗したかなと思ったが、見ていくにつれて、この映画に引き込まれた。この映画は深いなあと。

牧本の過去が描かれてはいないが、何かしら彼の行動は過去から影響しているものがあるのかなあとも。

蕪木が全く出て来ないが、蕪木役は宇崎竜童さん。最後の最後に出てくる。

最後、牧本の遺骨を無縁仏のお堂に安置する松下洸平が演じる牧本に泣かされ続けた警察官の神代が、蕪木の野辺の送りを見て、「牧本さんの粘り勝ちですよ」と呟くシーンが印象的だった。

これ、阿部サダヲの癖のある演技が嫌でなければオススメです。見といて損はないですよ。