
葛西泉は大晦日に母百合子に会いに実家に戻ったときに、母がおらず、家路を忘れた母を発見する。母は息子を昔の恋人と錯覚していた。
妻香織は泉の同僚で、妊娠しており、近々出産・育児休暇を取る。
過去に百合子は泉を捨て、不倫した男性の元に行ったことがあり、それが泉のトラウマなっている。
やがて、百合子のアルツハイマーの症状が出てくる。度々「半分の花火」を見たいと言う。
その「半分の花火」に泉は記憶になかった・・・
「キツイなあ」と思わず呟いてしまった。
認知症を起こした百合子を演じる原田美枝子の演技が見ているのが辛かった。おそらく認知症の患者がいる家族が映画を見ていたら、見てはいられなかったと思う。正直百合子の認知症が延々と続くのが見ていられなかった。
百合子の認知症が進行して、息子が、わからないまま、二人の心の溝を埋めきられないまま、この物語は終わる。
この映画は何が言いたかったんだろう?
母性の回復?エデュプスコンプレックス?
絶賛のコメントを見るたび、もうひとつやなあと思えた。
珍しく長澤まさみが義母に理解ある妻役をしていた。
普通、妊婦や赤ちゃんがいる家庭に、認知症の義母と一緒に住むと提案するか?(結局、ホームに母親を預けるのだが)
唯一、ほっこりしたのはエコーをかける長澤まさみのお腹が見られたこと。
とても見るのが辛い映画だった。
