ある男、もらった鯖を自分で捌き、その鯖に当たって死んでしまう。
冥土に行く途中に先に亡くなった知り合いのご隠居に出くわし、ああやこうやと言いながら、冥土への旅をつづける。
一方、大店の若旦那、方々行き尽くして、生きるのにも厭きて地獄へ行ってみたいと思い、芸者、舞妓、幇間、お茶屋連中と河豚の胆を食べて心中して冥土へやってくる・・・
先週から、「日曜落語なみはや亭」で、桂吉弥さんの「地獄八景亡者戯」を前後編二回に渡って、放送される。
一時間強の噺で、とても放送時間の45分で収まる噺ではない。
吉弥さんのいう通り、大ネタと言われるが大した噺でもなく、主人公も一貫せず、あれやこれやと噺がだらだら続いてオチにいたる。オチもなんやそれみたいな、これこそ屁みたいな噺しで・・・
それでも、これだけ長い噺を語るなら、咄家さんもある程度の力量も必要で・・・
私は同じ地獄や閻魔様が出てくる枝雀さんがやってた「茶漬けえんま」の方が好きなんだけど、「茶漬けえんま」は枝雀一門でもやらはる人がいませんな。
YouTube検索したら、「地獄八景」は立命館の落研でやったはる人かいたはったんや。