雨の日の思い出 母が姉を叱り、姉が家を飛び出した。姉が思春期の頃だった。自分はおそらく小学校5、6年だったと思う。自分に姉のあとを追いかけるように言われた。雨の中、傘をさして、二人して歩いた。どこをどう歩いたかとか、どう帰ってかは覚えていない。暮れかける夕方、紫色の空と雨だけは覚えている。プリンスの「パープルレイン」。これを聴いたときに、この思い出を思い出すことがある。