
開口一番
桃太郎 弥壱
小言幸兵衛 南光
帯久 南光
3ヶ月の1回ペースで開かれる新世界南光亭、今回は「帯久」ということで、どうしようかなと思っていた。あまりこの噺が好きではない。
米朝全集の一巻目がこの「帯久」で、
米朝師匠も「暗くて陰気な噺で好きではおまへんねん」とまくらで言うくらいで。
南光さんも「言うときまっけど、おもしろいとこおまへんで、このはなし」と言うくらい。
「貧すりゃ鈍する
藁打ちゃ手を打つ
便所行ったら先に入ってる」
和泉屋の与兵衛さんの不運について説明をするこのくだりで、酒井くにおとおるの漫才みたいに、「ここで笑ろうとくなあれや、ここで笑わなこのあと笑うとこおまへんさかいに」と言うくらい。
最後は米朝師匠や他の噺家さんがやるようなお白州の裁きで溜飲が下がる終わり方ではなく、南光流の独自のハッピーエンドに終わるサゲだった。
南光さんの奥さんはこの南光流を「帯久はそんな人間やない」と言い切ったとか。
あと南光さん、「小言幸兵衛」のとき、このあいだの笑点出演時のはなしをマクラにかなり費やしました。ちょっとここで書けないはなしなんで、動楽亭出演時か落語会で話されるのを聞いてください。。
帯久の噺自体の説明についてはまた改めて。