新世界南光亭 番外編2021 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。








いつも、暮れに動楽亭で新世界南光亭が開かれるが、今回は南光さんがお気に入りの作家をたっぷり語り、それに関係する落語を一席する趣向。

作家向田邦子が没後40年を記念して、向田邦子愛を南光流に語る。プラス向田邦子のエッセイ「字のないはがき」の朗読。練習していたらぽろぽろ泣いてしまうので、何度も練習していたら奥さんにうるさいと叱られたとか。

後半の「火焔太鼓」は向田さんが好きなセリフがある落語だったとか。「火焔太鼓」と言えば古今亭志ん生だが、そのセリフを言ってたのは、志ん朝の「火焔太鼓」だったらしい。

南光さんの「火焔太鼓」。上方に侍は似合わないので、鴻池に対抗する大阪の金持ち住友吉左衛門が、火焔太鼓を買うと言う設定。この住友の名前も、落語によく出てくる。「佐々木裁き」に出てくる住友の浜は住友の屋敷や製銅所の近くだから、そう呼ばれていたらしい。「三十石」では乗船名簿を書くのに「わいはすみともや」「住友はんどすか」「いいや炭屋の友吉やから炭友や」などのくだりがある。

火焔太鼓は実はかなり大きい。もっと小さい討ち入りの太鼓くらいだと思っていた。古道具屋の親父が大八車で屋敷へ運ぶくだりがある。