老後の資金がありません | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。





 


後藤厚子は53歳、家電量販店でパートをしている。夫明はサラリーマン。いささか頼りない。老後の資金が足りないと自覚しており、節約に励んでいる。夜は豚もやし鍋が多い。

ある日舅が他界する。浅草の老舗和菓子店の主だった舅のために盛大な葬儀をしたが参列者は少なかった。その上、娘が妊娠、宇都宮の有名餃子店の息子とハデ婚をあげようとする。

そんな中、厚子も夫も失業する。舅を亡くし、引き取った姑は金銭感覚が狂っており、散財している。後藤家の貯金は減る一方・・・

前にも書いた通り、天海祐希に生活感や逼迫感がまるで感じられない。もっと世間には苦しんでいる人も多い。もちろん、老後の資金どころか、今日生きていくのに精一杯の人だっている。

赤の他人との共同生活のシェアハウスがそんなにいいとも思えないし、最良の選択だとは思わない。もし姑が要介護3とか4の介護状態になれば、妹夫婦と泥沼の争いになったかもしれないけど、なんだか、笑って誤魔化してハッピーエンドにしたご都合主義だなあって、そんな気持ちがぬぐえない。