るろうに剣心で思っていたこと。 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

まあ、歴史男子ですんで、歴史には割りと詳しいですよ。「るろうに剣心」もかなり前に読んだので、忘れてはいるかもだが、まずは映画を見た限りの思いついたこと。


「るろうに剣心」で違和感なのは、明治10年以降の新政府における不満分子の反乱というところで、萩の乱、佐賀の乱、引いては西南戦争についてのはなしがない。志々雄一派だけが明治政府に不満をもっていたわけではないのだ。そのころ剣心が流浪人として各地をさまよっていたなら、ひょっとしたら前原一誠や後藤新平、西郷隆盛らに誘われていたかもしれない。まあ、剣心は断っていただろうけど。


剣心の存在というか、維新側、新政府側の要人にはかなり知れ渡っている。大久保利通にしろ、川路利路にしろ彼を抜刀斎して認知されている。(伊藤博文は長州藩だから知っていて当然か?)彼が戦ったのは鳥羽伏見までで、それ以降の戦いは参加していない。果てしてそこまで知られていたのだろうか?


もう一ついうと、明治9年廃刀令が出て帯刀令が禁じられた。逆刃刀とは言え、持ち歩けないだろう。それを言うなら大正時代の鬼殺隊の帯刀はどうよなのだが。


まあ、所詮映画、漫画、コミックだから?大目に見てやってくれたまえか。


維新の四大人斬り、河上彦斎、田中新兵衛、岡田以蔵、中村半次郎のなかで、中村半次郎だけが捕縛されずに生き抜いた。後の桐野利秋。陸軍少将まで出世している。西郷の下野ともに明治政府を辞し、後に西南戦争に加担する。

河上彦斎が抜刀斎のモデルとされている。河上彦斎は佐久間象山を殺害したと知られている。


佐久間象山は勝海舟の妹の婿で象山の部屋に置かれていた「海舟書屋」から、海舟と名乗った。その海舟の護衛を一時期していたのが、岡田以蔵で、そのはなしは司馬遼太郎の「龍馬がゆく」や勝海舟の「氷川清話」で述べられているが、俗に言う司馬史観で書いてるから史実になるとか。

まあ、勝海舟も「法螺吹き勝」とか「法螺安房」とかも言うくらいで話を盛ることがあったとか。