高校の大先輩、林家染二師匠が文化庁芸術祭大衆部門大賞を受賞されたそうです。演目は「中村仲蔵」。
中村仲蔵は歌舞伎の「仮名手本忠臣蔵」五段目に出てくる斧野定九郎の役を今の形にした最初の歌舞伎役者である。
当時、端役だった定九郎の役をどう演じようか思案しているところを偶然、飲み屋で見かけた貧乏御家人の姿を見かけて、その姿をヒントにする。
実はこの話、面白いところは何にもない。普通は人情話と言ってもクスリと笑えるところがあるのだが、何にひとつない。逆に咄家の技量を量られる大変難しい噺なのだ。
元々江戸落語で、上方落語でする人はいなかったのだが、近年、演目にあがることが多い。講談または浪曲の演目にもなっている。
染二師匠は、先代の林家正蔵師匠から習った露の五郎兵衛師匠のお弟子さんの露の新治師匠にお稽古をつけてもらったのだとか。(実は露の新治師匠、前職のチームMでボランティアをされていたKさんのご親戚だということを最近知った。)
染二師匠おめでとうございます。