
浜村淳がラジオで言ったの覚えている。
「あのリドリー・スコットが大阪を舞台にして映画を撮るんですよ。主人公はマイケル・ザグラス、お父さんは昔の名優カーク・ザグラス、他にアンディ・ガルシア、日本では高倉健、健さん、それに松田優作が出演します」
リドリー・スコットは「ブレイドランナー」や「エイリアン」の監督だ、どんな映画になるんだろうかとワクワクしたものだ。
冒頭。朝日を浴びて、マイケル・ザグラス扮するニューヨーク市警の刑事ニックがバイクで走ってくる。離婚して子どもの養育費に困窮し、押収した金を横領したとされ、査問にかけられている。バイクで賭けレースをして小遣い稼ぎをしている。
アンデァ・ガルシア演じる相棒チャーリーと日本のヤクザが殺されるのを目撃する。やっとの思いで殺人犯佐藤(松田優作)を逮捕する。
日本に連行し警察官に引き渡した直後、引き渡したのが偽警官だと気づく・・・なぜか偽刑事にガッツ石松、笑える。
伊丹空港、昔の阪急のコンコース、ミナミの戎橋、十三、阪急百貨店の包装紙とか。たこ焼き、お好み焼き、くいだおれでない大阪色いっぱいだった。大阪府警本部の外観は実は大阪府庁舎。
リドリー・スコットは二階建てのゴルフ練習場を気にいったそうだ。ヤクザの親分(若山富三郎)とニックが会うシーンで使われる。威嚇しに来るヤクザは吉本新喜劇の島木譲二だ 。さすがにパチパチパンチはやらない。(笑)
高倉健がレイ・チャールズを歌うのが、なんだがさまになっている。
浜村淳が言うように画面が暗い。リドリー・スコットの画面がいつも暗いが、ちょうど「ブレイドランナー」の異様な街のシーンと同じように当時海外では思えたはず。おそらくインバウンドで大阪に訪れた何%かの外国人はこの映画で大阪を知ったのでは・・・
最近、夜は高倉健のDVDを見ている,。やっぱり、健さんいいわ・・・
