第8回みずほのホッ | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。



昼間はサンケイブリーゼで桂南天さんの独演会を聴いたあと、夜は露の瑞さんの勉強会「みずほのほ」を動楽亭に聴きに行った。露の瑞さんは露の都師匠の四番目のお弟子さん、昨夜の露の眞さんの妹弟子にあたる。

今回は開口一番に桂りょうばさん、ゲストに高校の大先輩、林家染二師匠。

桂りょうばさんは桂枝雀師匠の息子さん、ざこば師匠のお弟子さん。落語家のサラブレッド。笑ったところは師匠に似ている。いろんな会に呼ばれている。よくお顔を見る。「門前の小僧習わぬ経を詠む」の例え通り、小さい頃から慣れ親しんでいるだろうから、入門が遅かったがやはりお上手だ。

実は前職がミュージシャンでギターが上手いのも知っている。同じミュージシャンだった露の新幸さんとユニットを組んでいる。

塩鯛師匠に稽古をつけていただいた「強情灸」。江戸落語だと思うのだが(小さん師匠のCDで聴いた)、最近上方の咄家さんもされる。

最近、おじいちゃんになられたゲストの林家染二師匠、それでも若くて溌剌とされている。「地獄八景亡者戯」、一時間近い大ネタをわずか20分半近くにはしょりながらも、笑かせてもらいました。

さて、瑞さんのネタ下ろしは「中村仲蔵」。これも江戸落語で、最初に聴いたのは誰だったか? 中村仲蔵が忠臣蔵の五段目の定九郎を演じるヒントを貧乏御家人の格好から得るという噺で、芝居の噺でありながら踊りもない。かといって笑うところもない。淡々としてすごく難しい噺だと思う。

瑞さん、その淡々とした噺をつまりもとちりもなく、よく演じきりました。凛々しい袴姿も良かった。

「みずほのホッ」次回は11月24日、春になったばかりなのに夏を通り越してもう秋の予定だ。