みさき公園は思い出がある。高1の春に家族でみさき公園に行った。姉がちょうど、免許を取った頃、家族みんなで初めてのドライブだった。(親父は弱視で免許がなかった)
ちょうど、日本に一回転するジェットコースターが出現して、姉と二人で乗った。
母が作ったお弁当を広げて、みんなで食べた。
何の変哲もない家族の思い出。おそらく、家族四人で出かけた最後の思い出だと思う。
そのあと、姉の結婚で揉めて、家族の思いがバラバラになり、計画していた家族最後の旅行がなくなった。父と母の仲も決定的に悪くなった。今でいう「家庭内離婚」と言うか、必要以上に話さなくなった。
自分は母親についたから、もともと父親が嫌いだったのでますます嫌いになり話さなくなった。母が亡くなったあと、嫌々ながら父親と二人で暮らして、そのあと父親の介護をした。
何が言いたいかと言うか、何の変哲もないところに家族の幸せってあるんだろうなと思う。
あの頃が一番、人生のなかで幸せだったのかもしれない。もう戻れないけど。歌の文句じゃないけどそう思う。
「何でもないようなことが幸せだったと思う」
本当にそう思う。
みさき公園と言えば、あの思い出。一生の思い出。