アールは90歳。人生を百合の栽培に費やし、生花農場を営んでいたが、インターネット市場に彼の仕事は奪われ破産して家も農場も差し押さえられる。仕事一途のために家族からは見放された状態だ。
ある日、無事故無違反の運転歴から金になると言われ、麻薬の運び屋になることを請け負う。一度きりのつもりが、差し押さえられた財産を取り戻すため、退役軍人の施設のレストランを再建するため、何度も運び屋をすることになり、遂には麻薬カルテルのボスから信用を得るまでになる・・・
名優イコール名監督とはなり得ないが、イーストウッドの作品は別だ。若い日のマカロニウエスタンやアクション映画とは違い、深みのある作品を作り続ける。
頑固で偏見を持つ老人だが、黒人の家族を助けたり、レストランを再建させたり、親切だ。彼の人柄で、最初は高圧的に出ていたギャングたちもフランクに彼と接するようになる。実際にあった話を脚色したらしいがこの老人の最期がどうなったのか知りたい。
星は★★★★