
とかく、この「平成最後の」というフレーズが、言葉が嫌いだ。好きになれない。夏あたりから使われ出した。
昭和の最後の頃を思い出す。昭和天皇のご容態が逐一報告され、街は一色自粛ムード。いつ終わるかもしれないあの鬱々とした気持ちが溢れていた。そして崩御されたときの慌ただしさ。葬礼の儀式が冷たい雨のなかで行われたのを昨日のように覚えている。
誰も悲しみにふれないご退位、ご即位はとても慶しいことだ。日本史のなかでもそうあることではない。しかし、どうも浮かれすぎている気がしている・・・
粛々と平成最後の年を迎えに、新しい時代を迎えたいと考えている。