「さくらももこ、亡くなったんやて！」
驚きだった。事故かなと最初思った。死因は乳ガン。8月15日に亡くなっていたらしい。葬儀は近親者で済ませたそうだ。
あれはいつだったかな？
「ちびまる子ちゃん見ている？」
「？？？」
従兄弟のTOSHIちゃんが尋ねた。ええ歳してアニメなんか見ているんかいなと思った。日曜日の夕方6時。アニメの放送の定番時刻。いつもなら仕事からの帰宅時間だった。
休みのときに見てみると、これが意外と面白かった。さくらももこと年代的に同じくらいだったので、あんなことあったね。こんなことあったねとか思いだしながら見ていた。
それからは、時間があったら見ていた。親父や母親も見ていて、あははと一緒に笑って見ていた。親父は、「ちびまる子」と言わず「ちびっ子まる子」と言っていたのを思い出す。
そうこうしているうちに「おどるポンポコリン」がヒットした。作詞はさくらももこだった。歌はB.Bクイーンズ。歌っているのはまだ
知る人ぞ知るのブルースの房之助さん。えっ、房さんらこんなの歌うの？それがあれやこれやでレコード大賞まで受賞した。
それとさくらももこで欠かせないのはエッセイだ。「もものかんづめ」はあまりのちびまる子ちゃん丸出しだった。さくらももこのエッセイで好きだったのは「まる子だった」、「あのころ」。笑わせながらぐっと泣かせるところは泣かせくれるエッセイだった。
ご本人は正直でピュアな人だったのだと思う。だから、だから、サザエさんに次ぐ国民的アニメになりみんなの心を掴んだのでしょう。長い間楽しませてくれて、本当にありがとう。
ご冥福をお祈りします。合掌。
