お寿司がごちそうだった頃 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 16TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 16TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

環境省の未来予想で、温暖化対策を施さねば、将来、寿司ネタになる魚が捕れなくなると予想している。将来、寿司が超ごちそうになるかもしれない。

今やコンビニやスーパーで気軽に売られているお寿司がほんの少し前まではごちそうだった。

子どもの頃はまだ、 回転寿司もなく、家で普通に食べていたのは母親手製のちらし寿司だった。それも夏祭りかひな祭りなど、祭りに限られていた。

巻きずしは、運動会と花見とか、そんなイベントのとき、それ以外は近所や親戚のお葬式の弁当代りだった。

握り寿司などはもう、滅多に食べることはなく、お客様が来たときくらい。それも大桶の、残りものを食べていた。うちが貧乏だったわけでなく、だいたいがまだそんな感じだった(と思う)。

回転寿司やスーパーの惣菜売り場に寿司が並び始めてから、寿司が気軽に買えて、今ではごちそうではなくなった。

同時にお寿司屋さんがなくなった。岡持ちに寿司桶を運ぶ出前も見なくなった。

今でも、白い割烹着を着た職人さんが配達する姿を思い出す。それがうちの家の前にとまったときの驚きとうれしさは忘れない。