潰し合う社会 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

さて、日大アメフトのタックル問題である。

あるキャリア・ウーマンと合席した。顔見知りである。

宮川くんの会見をしたのを見て、人事担当とあの子を採用するかと言う話をしたと言うのだ。
「採用しない」
と言うのが人事の意見だったそうだ。

「上司の命令でコンプライアンスを守らない可能性のある者」と「内部告発する可能性のある者」、どっちにしろ彼の生き残る道はない。日大側と彼と何かがこじれたのは明白だ。ああ言う会見の場できっちりできるというのは彼の後ろだてにしっかりとした人物がいるのは言うまでもない。彼は今後、アメフトも日大も去らねばならないだろう。やってしまったことの償いと会見した責任は大きい。今後のことは神のみぞ知ると言うことだろうか。

次の日の日大の会見は予想どおり、彼を切る会見になった。日にちも経ったせいか、監督もコーチも知恵も出てくる。ひたすらこうなると悪者だ。

ことの真相は、これは関東と関西での意味の取り方、今流行りの忖度だろうかと自分なりに考える・・・

関西では「潰してこい」、「いてまえ」、「しばいてこい」、「はっ倒してこい」とよく気合いで言われる。

関西の子なら日常茶飯事に言われ慣れてるから、無理やりタックルはしない。しょっぱなから当たっていけくらいにしか関西の子なら受け取っただろう。

あの子は関東のお坊っちゃんだし、真面目に受けて、「ホンマにやってもた」状態になってしまったんだろう。体育会とマルヤと軍隊、マルケーは上からの命令は絶対だ。まして監督なら神の御神託だ。

監督も監督で最初の会見で、ウザウザ言わず、「私の指示不足で部員があのような行為なっしまった」と素直に謝罪したら良かったのだ。

加害者の父親も出てきたことで、日大・関学でおそらく水面下で行われてきたことが座礁したのだろう。父親もアメフト経験者だったし、政治家と言うことで、これは物事は裏で動いていることは確信した。個人的にはここから興ざめで、どうでもよくなった。

いったい、マスコミもわれわれ受け手もいったいどこを目指しているんだろう。解決策にはどこをどうなればいいと思ってるんだろうか。加害者、被害者にともに情け容赦ない報道、もっとらしい正論ぶるコメンテーターのコメント。個人を暴露する飛び交うインターネット情報、第三者が義憤に駆られてのいきずぎた抗議・・・(日体大やラグビーは全く関係ない。)事件が起こるとただただ誰もが誰でも潰しにかかる。

この間までは小学生の殺人、その前まではつい最近まではTOKIOの山口達也の件で報道が連日続いて一杯だったが今はこれで一杯だ。

なんだかマスコミに踊らされている潰し合う社会。人の心は殺伐としている・・・