原リョウ記念講演会「沢崎と私の30年」 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

ハードボイルド作家の原リョウの新刊が今月1日発売をされた。




講演会に気づいたのは早川書房のTwitterだった。先週ならREATファンのついでに上京だったのだが二週続けての上京となった。

もう仕事で何かを諦めるとか我慢するということをやめたので、当選するか、しないかはわからないけど、申し込んだ。



講演会と言いながらも、担当編集者と原氏のQ&Aで話が進む。

とにかく寡作な作家だ。
編集者とやりとりのメモを編集者が読み上げる。少しずつ書き留めのではなく、プロットの練りに数年を要したこと。書き始めた原稿を反故にしたこと。そのために前作より14年の年月を要したことを詫びていた。その文章からうかがい知れないくらい穏和で低姿勢な語り口調だった。

講演会の話を要約すると、携帯は持たない。PCで原稿は書くがインターネットは使わない。家の固定電話はジャックから抜いている。タバコとコーヒーは嗜むが酒は飲まない。

自分の文章をラジオドラマで男声で聴くに絶えなかったので、自分の著作を音訳するときは女声でお願いしてる、(原さん、安心してください。音訳のボランティアさんは圧倒的に女性が多いですから。)

りょうの字が出ないないため、寮、僚、遼の字が使われたが、療の字が使われたことは唖然とした。でなければ、本人は黒丸●でいいと思ってる。

チャンドラーは生涯七作の長編を書いたが、チャンドラーの歳をこしたので、なんとか並びたいと思っている。次回作のプロットはあるなどなど。少し大沢在昌や北方謙三みたいに聴衆馴れはしておらず、朴訥としたイメージだった。

旧の、ニフティの冒険小説ハードボイルドフォーラムのメンバーがいるかと探したが誰も見つけられなかった。そう、あれから、20年近くになる・・・お互いに歳は平等にとる。