同業 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

昨日の昼から、ご住職から続けざまに電話が入ってきた。

月参りにはまだ早い。なんだろうと思っていたら、Tらんのおばさんが亡くなったが、同業に自分が当たっているので、お軸を葬儀会場に持って行って欲しいとのこと。

「仕事ですから、無理ですよね。」
ご住職には仕事を辞めたことを報告していない。

「葬儀に参列するから、構いません。」
「ああよかった。同業が集まらないので、心配していたのです。12時半から葬儀なので、一時間半の11時にお寺に来てくれますか。」
11時はまた早いなと思いながらも承諾した。

同業は檀家をいくつかの班に分けた班のことで葬儀での主な仕事は鐘を鳴らしながら、葬儀の会場まで如来様のお軸(これがまた大きい❗️)を持って行くことだ。したがって12時半の葬儀まで余裕があると思っていたのが11時にお寺に行くことになり、M田に行く余裕が無くなった。

一昨日の朝、ファミマからの帰りにN沢のおばさんに遭った。

「悔やみに行ってきたんか」
「誰の?」
「TらんのTちゃん死んだんやがな」
ファミマからうちへ帰る道筋にT らんの家がある。
「うそ!昨日か一昨日、遭うたで。『あんた、今日休みなんかいな』って声かけられたわ。」
おばさんが言うには以下のとおり。
「学校の前の道で、自転車乗ってて、転けたらしいでえ。救急車で病院運ばれたらしいけど、あかなんでんって。昨日、はなしを皆したはってんやけど。おじゅっさん(ご住職)と瓜破(火葬場)が都合がつかへんらしいから、明日(今日)お通夜らしいでぇ。悔やみに先、いっといで。」。

Tらんは何代か前にM野から分家した。うちとは遠縁に当たる。それに加えてうちと同じ隣組だ。H上のおばさんからもTらんのおばさんの訃報を聞かされる。少ししてから悔やみにTらんの家に行った。

仕事を辞めた理由の一つは、こういった場合の時間を取りにくくなったことと時間の調整がもう面倒臭くなってきたことだ。

まあ、何とかお通夜や葬儀の時間の調整がつくので、辞めたことは正解だと言える。そんなことばかり、毎日でないことが多い毎日である。