![]() | うちの娘はAV女優です (幻冬舎単行本) Amazon |
昨今、プロダクションのAV出演強要問題が世間をにぎ沸かせている。
昔は、親バレと言って親にAV女優になったことがバレて即引退となっていたものだが、近頃は恵比寿マスカッツの人気もあり、AV女優がアイドル扱いされ、逆に親公認でAV女優をしているというのだ。
そういった親公認のAV女優にAVライターのアケミンがインタビューしたものがこの本、「うちの娘はAV女優です」である。
アケミンさんは元々AVメーカーに勤務した経歴があり、業界の事情にくわしい。また永沢雅男や中村彰彦と違い、同性という点から、本音を引き出させていたのではないかと思う。
本書には出てこないが、「紗倉まな」という女優さんがいる。高等専門学校、いわゆる高専出身の女優である。なかなか成績がよくなければ、高専は入学できない。その彼女が在学中(高専は5年)にAVデビューした。彼女の母親も知っている。(おそらく、三年、高校率有資格で自主退学したと思われる。)
その顛末を本に記している。
![]() | 高専生だった私が出会った世界でたった一つの天職 Amazon |
彼女はまた、某有名企業のHPにコラムを書いており、とても才女だ。初めて書いた小説、「最低」は映画化になり、二作目、「凹凸(ボコ凸)」を発表した。これは彼女の母親のことを書いた小説である。
彼女自身も母親にAV女優になることを告白している。彼女の母親も理解し応援している。その心中はいかばかりかと思わせるインタビューがある。ただ単に自分の娘が性行為を世間にさらけ出すことに喜んでいるバカ親ではないのだ。
話を「うちの娘は~」に戻す。AV女優にはそれぞれ家族がいて、またそれぞれがなった理由、それぞれが親に知られた事情、経緯、親が認めた理由はそれぞれ違う。
AV女優の数だけ家族の事情がある。その部分を引き出している。