
まあ、次から次へと懐かしいものが出てくるものだ。
「マルコムX自伝」
言っとくけど、イスラムにも黒人解放運動や公民権運動とか一切関係ないし、関心がない。当時、スパイク・リーが監督した「マルコムX」を見た知り合いに読めと言われて貰った。
マルコムXの存在を知ったのは、大藪春彦の「マンハッタン核作戦」。中二か中三のとき。随分ませたガキだった。なにせ、公立高校の説明会を横目に、「野獣死すべし」を読んでいたくらいだから。マルコムXが黒人過激派の首謀者のように描かれていた。そんな風に思っていた。
「いかなる手段をもちいても」
その合言葉にキング牧師とは対照的に過激な活動を行った。
映画が流行ったとき、Xのマークが流行した。高田延彦が革のスタジャンを着ていて随分かっこよかった。欲しかったのを覚えてる。
ずうっと読まずに机の引き出しに入れてた。異動のときも持って回った。あげた本人はとっくにそんなことを忘れているかも。いつかは読もうと思ってた。やっと読めるかもな。
「いかなる手段をもちいても」
もう、そんな過激な言葉に憧れる歳でもないし、そんな気力もない。