去年の暮れに頼まれて書いた原稿がようやく陽の目をみることになった。綺麗にSくんがレイアウトをしてくれていた。原稿の推敲や訂正があるかもしれないが、あとは彼に任せる。
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自分の専門職らしい最後の仕事。
まだまだ寒いが立春が過ぎ、陽が落ちるのが少し長くなった。放哉忌は4月7日だ。死期の近づきを感じながら、刻々と陽が落ちるのが延びる様子を放哉は障子をあけて覗いていたのだろう。
山頭火も放哉も生活破綻者だった。どこか彼らに惹かれ、どこか彼らに似ている。
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