何度も言うが、「とと姉ちゃん」を見ている。朝、宇多田ヒカルのあの主題歌、「花束を君に」が流れる。
宇多田ヒカルのデビューが母がなくなった年と重なる。母が生きていたら、「宇多田ヒカルって藤圭子の娘やねんで」と話していたたんだろうなと勝手に想像する。別に母が藤圭子のファンでもないのだが。
その後、宇多田ヒカルは結婚、離婚、母藤圭子の死、無期限活動停止、再婚、出産と激動の人生を歩んだ。
その彼女が満を持して、活動を再開した。早熟な天才少女が、30歳を過ぎて作ったこの歌はとても落ち着いて聴ける。とても新鮮な感じがした。
朝にふさわしい歌、「暮しの手帖」の大橋鎮子を主人公にしたドラマにふさわしい歌。それでいて宇多田ヒカルの独特のメロディー。サビのファルセット、そして抜けていく感じのメロディー。
花束を君に贈ろう
なにか自分を含む多くの日本人がすべて、何気ない日常や周りのすべてに感謝を忘れている気がする。
涙色の花束、その色に深く心が惹かれる。