三年前の2月6日の夜に、ショートステイ先で親父が喉を詰まらせたショックで動脈瘤を破裂させた。
その前の年の12月にノロにかかったときに動脈瘤を発見した。いつ破裂するかわからないと言われたけど、今から思えば破裂したのは案外早かったかもしれない。最後はショートと言えども二ヶ月近く施設に預かってもらえてとてもJ苑には感謝をしている。
あの夜、ご住職に月参りの中止と親父の危篤を伝えた。半分入院と半分葬儀のことを考えてた・・・
「あの頃」、なりふりかまわずに必死だった気がする。周りに対して迷惑かけたし、恥もかいた。脱糞の臭気にも耐えたし、上げ下げの汚物も素手で扱った。正直、あれだけ苦労もしたし、しんどい思いをしたから、いまさら、もう他に苦労やしんどい思いはしたくはないというのが本音。バチが当たってもいいからもっと楽に生きる術はないかといつも思う。
他に戻りたい時代はあっても、「あの頃」、介護をしていた、人生観や価値観や人を見る目が一変したあの8年間は、決して戻りたくはない・・・