#5338 山月忌(中島敦忌)を前に… | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

人伝てに昔の知り合いのHさんの訃報をきいた。本当かどうかはわからない…根も葉もない噂なのかもしれない…

最後にあったのは、知り合いの通夜の席だったか、阿倍野のユーゴー書店だったか…その知り合いの通夜もブログを始める前だったし、ユーゴー書店も店舗を閉じてかなり経つので、どちらにしてももう随分前だ。

今、少しずつ人間関係を好むか好まざるに関わらず整理している、整理されている。去るものは追わず、来るものは拒まずのスタンスだ…

親父の訃報も伝えなければ いけない人もいたのだが、そのまま伝えずに経ている…結局、まだ頭のシッカリしているときに誰と誰には伝えてくれと親父から聞いとけば良かったなと思う…

中島敦の忌日が近いせいもあって「山月記」を手に取る。主人公が自分が自分自身を失い虎になる前にその半生を悔い、旧友の前に涙を流す…

同じように、いつか来るかもしれない自分が自分でなくなる前に自分自身に始末をつけねばならないと本当に思う…

多少は後ろ向きではあるけど、己の命を軽んずるよりかは少しは前向き、そんなことを考える…