「風のカタチ」のとらさんこと、M野さんのご主人が亡くなられた…
重度の糖尿病による失明、数度の脳梗塞。腎不全による透析、また壊死による数度の足部の切断。
とらさんはご主人を介護しながら、働き続けた。
とらさんの勤めていた会社は名のある会社だったけど、会社の介護制度の不充実、同僚、上司のとらさんへの無理解、また地方特有の不採算による介護サービス事業の撤退によるサービスの不享受、ケアマネの力量不足、行政の不対応など現在起こりうる全部の介護問題を一身に背負う形で、たくさん問題に直面した。
最後は、会社を辞め(会社の都合で自主退職に追いこまれたと私は思っている)心身がぼろぼろになりながらも、ご主人の実家に身を寄せながら介護を続けてた。
この夏、ご主人自ら食事の摂取が難しくなり、医者から覚悟をするように言われたことを知った。
そして、昨日、とらさんからご主人が亡くなった旨の報告を受けた。
とらさんとの出会いはM新聞のA記者からとらさんから連絡を取りたい旨の連絡を受けたことだった。ブログを始めて間もないころのことだ。当時、介護に行き詰まり、A記者に相談をしていた。とらさんと度々、メールを交換し、お互いの近況を語りあった。
とらさんはどれだけ介護が大変だったにも関わらず、親身になって真摯に励ましてもらった。親父の亡くなった際にも丁寧なお悔やみを頂いた。けれども自分は少しもとらさんの力にはなれなかった。
改めて、ご主人の死去に際しましてお悔やみ申し上げます。そして、どうかお疲れが出ませんように心からお祈りいたします。
落ち着きましたら、会いに行きたいと思います。