FADVに所属していた頃、オフ会てシスオペ(代表)が「船戸与一は眼光鋭く、何も喋らないのでこわくて仕方なかった。」と語っていた。
確かに船戸与一は当時体つきがガッシリして目付き鋭くとても近寄れたものではなかった。したがって面識もなければ、直接お会いしたことがない。
早稲田の探検部出身。1979年に「非合法員」でデビュー。冒険小説のほかに「蝦夷地別件」や「満州国演義」など歴史の裏側で語られることの少ない歴史小説も発表した。
数年前、写真か動画を見かけた。病気をされたのか随分痩せたなあと言う印象を受けた。しかし、変わらず眼光の鋭さは早稲田大学探検部員の死亡に対する、当時の橋本総理に退陣せよと気焔を吐いたあの頃のままだった。
享年71歳。ご冥福をお祈りいたします。合掌。