｢おちょぼさん｣、その名前を聴いたとき、なんだか何か卑猥な隠語に聞こえた。彼女の口振りがそうだったのだ。
H山さんはK子と言うのが本名だが、親からつけてもらった名前を嫌い、R央と名乗っていた。確かあとから改名手続きをしているはずだ。自分の本名の｢○史｣と｢○央｣は似てるねと笑いながら話をしたのを覚えている。
仕事が終わったら、みんなでお詣りするという。
一昨日、岐阜からの帰り道、｢千代保稲荷｣の看板を見て思い出した。｢おちょぼさん｣は｢千代保稲荷｣のことだったんだなと20年近く過ぎてようやくわかった。
帰ってから調べたら、伏見稲荷、豊川稲荷に続いて日本三大稲荷の一つらしい。
神や仏にすがるしかない自分は次に岐阜へ行くときはお詣りをしようかと思う。
中部出身のSamiさんやKusuさんに久しぶりに連絡をとって、｢おちょぼさん｣について訊いてみようかなとも思う。