#4861 映画「深夜食堂」 | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

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深夜食堂を初めて読んだとき、新宿が舞台だなと思った。

そして、映画の最初のシーン、あのドラマと同じ。靖国通り(だよな?)を車が流れて行くように景色が流れる。…

東京で繁華街が沢山あるけれど、深夜食堂が一番似合うのは新宿…それしかない。

銀座や赤坂みたいにお高くはとまってなくて、浅草みたいにウェットじゃない。渋谷や原宿みたいに若くなく、六本木みたいワールドワイドじゃない。雑多で猥雑な雰囲気、言い換えれば吹き溜まりの雰囲気。

「新宿鮫」で言う眠らない街、言い換えればその雰囲気が深夜食堂の雰囲気。

人はそれぞれ事情を抱える。そして深夜の闇のように人の業は暗い。コミックではそれを感じる…

コミックのマスターはあくまでも第三者。客に噂話をする感じで話は進む。ドラマのようには深く交わらない…小林薫だから、あんな雰囲気になるのかな。

筒井道隆の酔っぱらいのストーカーの話が泣ける。みんなそれぞれの悲しみを持つ。被災地ではみんな、それは当たり前の話かもしれない。

骨壺の話は、あんなオチだったのね。田中裕子の狂気ががった演技に拍手。

星は、★★★★☆