子どもの頃、阪急ブレーブス(今のオリックスバファローズ)に山口高志と言うピッチャーがいた。170センチにも満たない小さい身体で150キロ近くの速球を繰り出し、パ・リーグの強打者たちを討ち取った。
しかし、速球は肩を酷使し肩を壊す。山口が選手として、8シーズン、実質活躍したのはそのうちの4シーズンほどだったと思う。勝ち星は通算でも50勝してないはずだ。絶頂期も1シーズン12、3勝どまりだったと記憶している。当時、最多投手のラインは今と違って20勝前後、かなり少ない。(一つは自分の経験しか信用しなかったためらしい…当時南海の監督だった野村克也からも指摘されたらしい。もし、江夏を復活させた野村のいた南海に山口が在籍していたなら、彼の野球人生も変わっていたかも知れない。)
『君は山口高志を見たか』は、その山口高志を取材したノンフィクション。彼は今、阪神の一軍ピッチングコーチである。藤川球児ほか藤浪晋太郎など阪神のピ多くのピッチャーを育て上げた。
今朝のスポーツ新聞を見ると、来期も阪神のピッチングコーチらしい。
- 君は山口高志を見たか 伝説の剛速球投手/講談社
- ¥1,620
- Amazon.co.jp