ちょっと読んでいて突っ込みどころ満載なのが、週刊モーニング連載の三田紀房の「インベスターZ」なのだが…
北海道にある中高一貫教育の私学「道塾学園」。かなり偏差値の高い学校で、国公立、有名私学に卒業生は進学している。入学者は授業料免除。表向きは創設者、理事長の基金で賄われているとされているが、実は歴代首席入学者で構成されている秘密のクラブ「投資部」の運用益で、学校が運営されているという設定。
まず、最初に株式だけの運用だけでいけるのかって感じ。主人公の財前はいきなり10億の運用まかされて、財前は10億分ゲーム会社の株を買う。おそらく会社の5%近くの株式を取得したなら金融庁に届けが必要。5億の儲けが出たと言う設定だったが、20%、1億近くが税金に取られる。一個人にこれだけの所得があれば、国税庁が動き出さないことはない。最初にネット口座を作っているから機関投資家ではないことがわかる。また本人確認など後で煩雑な作業がついてまわる口座作成に中高生が簡単に口座が作れる訳がない。
学校法人なら文科省に詳しく会計報告を出さねばならない。
明治からの多くあった金融危機を全て乗り越えられたのか、疑問が残る。中高生に判断は難しい。
バフェットを多く、引き合いに出しているが、バフェット自身の投資スタイルを推奨はしていない。彼のスタイルは長期投資であり、投資部のようなデイトレードではない。
昼休みと放課後で果たして取引できるだろうか。辛うじて、昼休みは後場に取引できるが、放課後は完全に後場は終了しているだろう。海外株の取引は出来るだろうが、そんな記述は一切ない。運用益なら、FXや先物取引が株式より出るはずだ。
「ドラゴン桜」のように、説得性はあるが納得はちと難しい…