クルマの買い替えを考えていて、今の愛車を知り合いの息子さんに譲ろうと考えている。
お父さんとその子がクルマを見に来た。息子さんの年齢にしては、おっさんくさいクルマだが、「似合う男」を努力するのだそうだ。
あのクルマを買った頃、自分が似合っていたかどうかはわからない。買ったときは、身分不相応かなとも思った。
買い替えたときは、まだ介護も始まったばかり、Tとも出会ってなかった。介護のことで、悔し涙を流し、阪神高速環状線を何周も走らせたこともあったし、Tから初めて電話をもらったのも、パートナーでなく、友達・親戚みたいな付き合いでこれからはしていこうとどちらからか言い出したのもこのクルマの中だった。
結局、乗り続けていくことで、見慣れてくるし「さま」にはなる。色々と彼のはなしを聞いた。夢を追い続けてかなえることはとても難しいし、素晴らしいことだと思う。よくあきらめず、初志貫徹したなと思う。きっと、あいつが「似合う男」に彼は自分よりもなるに違いない。
そうですか…あいつの愛称も「ボノ」ですか。
メールの返事に代えて。