#3811 あゝ青春… | GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

GUILEさんの毎日がBLUES、ちょこっとHARDBOILED 18TH SEASON

EVERDAY I HAVE THE BLUES AND A LITTLE BiT OF HAREBOiLED STYLE.

毎日がブルース、ちょこっとハードボイルド。

「永遠のフォーククルセダース~若い加藤和彦のように」は12回と北山修のインタビューの特別編を以て終了した。なかなか興味深い話が多かった。

とりわけ、松山猛、北山修両氏のフォーククル時代の話が面白かった。残念なのは第二次フォーククルのメンバーだったはしたのりひこが体調を崩しているらしく、出演がかなわなかったこと。杉田次郎の交流、高橋幸宏との友情、若い坂崎幸之助とのユニットの話(と言っても彼も還暦だそうだ。と言うとタカミーもそうか?)フォーク、ロック、ニューミュージックと幅広い音楽性を感じられた…

話の端々で、ヤングジャパンツアーの話も出て、関西フォーク勢でアメリカ、メキシコツアーを行ったツアーの音源も聴けた。(記憶が確かなら、このツアーの主催者が後のヤングジャパンの社長になる人物で、アリスの谷村新司、チンペイさんが率いていたロックキャンディーズも参加していた。チンペイさんは何度かこのツアーの話をしていたし、書いたりもしていた。チンペイさんにもトノバンの話が聴けたら、また面白かっただろう…)

北山修が、安井かずみをオノヨーコに見立て話をしていたのが興味深く、またアマチュアリズムの訣別と井上陽水が登場したことでプロのフォークが始まった話をしていた。なぎらけんいちとは違うまたフォークの解釈が聴けた。

インタビューで過去を振り返らない加藤和彦が晩年、懐メロ的なフォークコンサートに出演したこと、それでも、こんな懐古趣味的な番組には本人は登場しなかったろうと言う話を締めくくった。

安井かずみの死で出版が中断した加藤和彦のインタビュー集がレア音源のCDをつけて発売されるそうだ。

ところで、タイトルの「あゝ青春」は吉田拓郎の曲。時代はやがて加藤和彦や杉田次郎のカレッジフォークから、吉田拓郎、井上陽水、小室等などフォーライフのアーティスト、南こうせつなどの四畳半フォークに流れて行く。加藤和彦はその頃はフォークソングに別れを告げ、ロック的なものを求める。

話は、拓郎の曲に戻す。この曲は鎌田敏夫脚本、中村雅俊と松田優作主演の刑事ドラマ「俺たちの勲章」のタイトル曲だった。
全編音楽は拓郎が務め、演奏はトランザムが担当した。

ひとつ独りじゃ淋しすぎる
二人じゃ息さえも詰まる部屋

暑さで開けっ放しにした広々とした家の中で、昨日からこの曲が頭から離れない…


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