もう何年も吉野へ桜を見に行きたいと思っていた。少なくともここ5年くらいは、いやもっとか…
4月に入っても休みが用事で潰れる…本当はやらなくてはいけないこともあったのだが、それらをしたくはなかったし、かと言って独りで家には居たくはなかった。外へ出かけるにしろ、都会のごみごみも嫌だった…意を決して吉野へ出かけた。
今年の桜は散るのが早く、上の千本も葉桜になり、見ることができたのは奥の千本だけだった。
花見気分で軽装で出かけたが、奥の千本まではちょっとした登山だった。じゃなかったら、『悪魔の手毬唄』の鬼首村を訪ねる金田一耕助か『天河伝説殺人事件』の浅見光彦みたいだな…
数年前の台風の被害でかなりの数の桜が伐採されていた。奥はもう、千本じゃないな。
さよなら、今年の桜。北上すればまだ見られるかも知れないけど。過ぎ行く春に別れを告げて…
来年は今年の桜と違ひけり 冬龍
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