#3298 九月の句 気のせいと寒さ我慢す彼岸入り 秋日和手向け花にも手を合わせ 片羽蝶ひらひら行きつ戻りつ 朝露に濡れし烏の羽の色 山椒魚の如く日々を過ごす 井伏鱒二「山椒魚」 いつの間に夜が明けたか敬老日 天高く思い出語る子らの声 九月一日始業式 日に焼けし子ら今朝も部活いく 秋雨や昨日の怖さ思い出し 名月の代わりに虫の音季語なりと 秋雷や夏の名残か灼けた肌 「薔薇」の文字は書けなくとも薔薇は有り 鰯雲けど変わらない日常 名月や今宵も酔いの理由とし 名月を忘れし肴旨さかな Android携帯からの投稿