高倉健、健さんの映画「あなたへ」を見た。
50過ぎて結婚した男が妻の遺言とおり、妻の故郷の海に散骨する話。
脇を固める俳優陣、長塚京三、原田美枝子、ビートたけし、佐藤浩市、浅野忠信、余貴美子、大滝秀治の豪華さと秀逸な演技で、より映画が引き立つ・・・草剪くんでなければあのイメージがなかっただろう。中居くんでも、香取くんでも、吾郎ちゃんでも、ましてキムタクではない。一番普通の人っぽい草剪くんだから、良かったな。
しかし、話自体に起伏がなく、もし、主演が健さんじゃなくて、あれだけの脇役がいなかったら、随分とつまらない映画になってたろうなと思う。
前に、キャンピングカーが横を通って、あんなのに乗って旅したいと言ったら、「私は、普通に旅館に泊まって旅行したい」と言われた。やはり、女性には男のロマンがわからないらしい・・・
この映画では山頭火の句がモチーフになっている。知らなかったのだが、山頭火の句集をつい、最近読んだのであの句あったなと参考になった。
去年行った「天空の城」と言われた竹田城趾で田中裕子が歌う宮澤賢治の童謡「星めぐりの歌」が哀愁をおびてよかった。
気になったのは、健さんの歩く姿。かなり歪んでいる。どこか体が悪いのではないかと心配する。ふと、最後の寅さんでの演技していた渥美清の姿とダブって見えた・・・
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