日曜の朝、目覚ましがわりにNHKのラジオ第一放送がタイマーで流れる。
なぎら健壱の「あの頃のフォークが聞きたい」というコーナーがある。
今朝は森進一と吉田拓郎の「襟裳岬」の聞き比べだった。初めて、森進一の「襟裳岬」を聴いたとき、あのペットのイントロの優しいメロディーと、なんと軽やかな歌と歌い方だろうと思った。
それまでの森進一は本当に、モノマネのタレントみたいに、体を揺らし、便秘で力んでいるような歌い方だった。
拓郎も、森進一がヒットして少ししてから「襟裳岬」を歌った。こちらも、軽やかにまったく拓郎節がない、なぎら健壱が軽すぎやしないかというくらい軽やかな歌い方。
君は二杯目だよね
コーヒーカップに
角砂糖二つだったね
当時はまだ角砂糖があったんだよね。
北の町ではもう
悲しみを暖炉で燃やしはじめているらしい
黙り通した歳月を拾い集めて暖め合おう
襟裳の春は何もないらしい。Ma原もMi原の春も何もない。残念ながら、我が家には悲しみを燃やす暖炉もない・・・