昨日のデイから帰ってきてから、苦み切った顔で親父は俺の顔をしきりに見る。
「どうした?」
何も言わない。何か不満があるときはいつもこんな様子だ。昨日は最終日だったので忘年会だったそうだ。知らない利用者も多いし、職員さんも、一人一人にじっくり相手をしてられない。何かあったのは薄々わかる。
姉に言わせると、俺が怒るし、屁理屈を言うから、不満を言わないのだとか。
今朝はまだ起きて来ないので、昨日のことをコロッと忘れていることをのぞむ。もっとも、新たに気の食わないことでつむじを曲げてしまうかもしれないけれど・・・