阪急、近鉄の監督だった闘将西本幸雄が亡くなった。阪急~近鉄と監督として指揮をし、八回も日本シリーズに出場しながら、一度も日本一になれなかった。悲劇の監督だ。
特に79年の近鉄広島のシリーズの第7戦9回の攻防、いわゆる「江夏の21球」は有名な話だ。山際淳司がこれを題材に作品を書き、『ナンバー』の創刊号を飾った。なお、「江夏の21球」は『スローカーブをもう一球』という作品集に収録されている。
違うチームを率いて監督をして優勝するのは難しい。知る限りでは、西本幸雄、仰木彬、星野仙一、野村克也の四人くらいか。あっ、三原脩がいたか。でも、名監督と言われた古葉竹識も、上田利治もかなわかった。
あれだけ、阪神の監督にと再三、候補に上がっていたのに、なぜ固辞していたのだろうか?年齢的なこともあっただろうが、西本さんが阪神の監督をしていたら、もう少し阪神も違うチームになっていたかもしれない。
西本幸雄さんをご冥福をお祈りします。合掌。