うちの師匠の御尊父、初世大橋泰山先生は、湯川秀樹博士、貝塚茂樹博士ご兄弟と山本竟山門下で同門だった。ちなみに、泰山先生は会津八一にも学生時代に、教えを受け、八一直筆の額が書室に掛かっていた。学生だった我々は、そんな貴重な額の下の窓をひょいひょいくぐり抜けて新館へ移動してたけれど。
その縁で、あるとき、湯川スミさんが書展にお見えになられた。暑い最中、和服をお召しになられて、汗もかかず、とても上品な方だったと記憶がある。
ご夫婦揃って、核兵器廃絶と核の平和利用を訴えてらっしゃったお二人は、今の日本の様子をどう思っていらっしゃるだろうか。
昨日6日は、広島の原爆投下の日。9日は長崎。そして、もうすぐお盆。この震災で、亡くなられた新仏もあの世から帰ってくる。
今朝、ポストを開けると、書展の案内が来ていた。今年は天美(天王寺美術館)で8月16日(火)から21日(日)だそうだ。
師の系譜である揚守敬、日下部鳴鶴、山本竟山の作品も展示されるらしい。興味があれば是非。
