赤ちゃんのつたい歩きをしているころに、本箱のガラス戸に頭から突っ込んで頬をガラスで切った。今でも疵がある。そんなに目立たない。(本人はそう思っている。)
昨日、Tちゃんに「頬に疵があるんだね」と言われた。
こどものとき、八百屋のNに「フランケン」と言われてからかわれた。木枯らし紋次郎が頬に疵があるので、「モン」とかも言われたこともあった。
右のふくらはぎのケロイドは隠せたが、顔の疵は隠せない。気にはしなかったけど、Tちゃんに言われて自分の顔に疵があるのを思い出した。
今は、ひげそりの剃刀傷の方がいっぱいあるんだけど。理容の資格もあるTに、「Maさん、ヒゲ剃るのほんとに下手だよね」とよく言われる。
疵を発見したTちゃんも、事故の疵がこめかみにうっすらのこっている。うまくファンデーションで隠しているけど・・・綺麗な顔なのに、これからあの疵と付き合っていくことになるんだなと思った。
顔の疵より、心の疵が治りが遅い。花形敬の『疵』を思い出した。
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