連れて逃げてよ
ついておいでよ
(「矢切の渡し」/ちあきなおみ)
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話はそんな流暢な話ではない。もっと深刻で現実的だ。資源ゴミの回収日に、裏に住むM下のおばさんに会った。
若い頃は山本リンダに似ていたので、子供会では、「リンダのおばちゃん」で通っていた。
「地震すごいよねえ」
「津波逃げられへんね」
「もし・・・」
「?」
普通に話していたけど、泣き声になってしまった。
「もし、連れて逃げられるんやったら、親父連れて逃げてな・・・」
「うん、うん、わかった・・・そやけど、でけへんかったら、ごめんやで。」
もしもの時が、もしもの時でなくなった。
大阪だけど、都会じゃなくて、田舎だから、隣組近所に付き合いがある・・・他人だけど頼める。姉は当てにはならない。