入社したての若いころ、他の部の大学の先輩を紹介してくださったのは一昨年退職したMさんで、MさんにNさんを紹介してもらった。Nさんは職場が近くなので朝、いつも声をかけてくださる。
会社の大学の同窓会の総会に皆勤だったNさんは暮れに手術をした。そのため今回は欠席。昨日は土産を渡しにいってきた。この春定年退職だ。こうして、段々と先輩が辞めていくのは淋しい。
総会に出席した定年間際の多くは定年後の再雇用先を心配している。高級官僚みたいに天下り先が簡単にあてがわれるようなわけではない。団塊世代で数が多いのだ。「最後の最後まで競争やな」と誰かがつぶやいていた。
あとは親の介護が話題になる。自分も歳をとり、老い支度を始めるのと、親の介護がどれだけ不安か、負担かを漏らす。年下の自分だってそうだ。
幹事のKさんも定年だ。長年、福祉に従事して介護のエキスパートだ。自分が親父を介護しているのを聞いて、「なにかあったら、相談においで。」と言って下さった。心強い。ありがたい。
「相手変われど主変わらず」とよく母に言われたが、遊んだだけ、別の財産が出来たような気がする。