ハードボイルド好きは二種類に別れる。ハメッティストとチャンドリアンだ。
前者は、ダシール・ハメット、後者はレイモンド・チャンドラーが好きな人のこと。
そういう自分はチャンドリアンだろうか?そういいながらハメットも好きだ。
ハメット自身、ピンカートン探偵社で、社員をしていた時期もあり、名作、『赤い収穫』の主人公、名無しのコンチネンタル・オプは、ハメットの上司がモデルだと言われている。類、稀なる経験者が探偵小説を書いていたわけだ。
光文社文庫の、古典復刊シリーズは『カラマーゾフの兄弟』が復刊され、一時期話題になったが、今度はハメットの『ガラスの鍵』が、復刊された。
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今から二十年ほど前、『非合法員』の船戸与一の訳が出版されたことはあるが、あまり話題にのぼらない隠れた名作だ。
ポーの『黒猫』も出版され光文社文庫のこのシリーズには少々はまっている。