ご縁で、小林茂子さんに知己を得られました。ありがとうございました。
- 生きてみよ、ツマラナイと思うけど/小林 茂子
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
- 生きてみよ、ツマラナイと思うけど/小林 茂子
『生きてみよ、ツマラナイと思うけど』小林茂子/著 小学館 2009
人の気持ちはいい加減なもので、あんなに亡くなった人のことを偲んでいても、ある時を境にコロッと忘れてしまう。
また反対に何かの拍子に、思い出してしまうこともある。
桂三木助・・・彼もそんな一人。落語ファンにとったら、三代目だろうけど。やはり眼鏡をかけた気障な四代目を思い出す。
この本は、名人三代目の娘、四代目の姉、おそらく五代目の母になるだろう小林茂子さんの著書である。
偶然、図書館の本棚にあったこの本のタイトルに、惹かれて読んだ。
「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」
弟を失い、自殺するのではないかと心配した立川談志の言葉。
談志の傍若無人な振る舞いをテレビで見ていて、いつも快く思わなかったけど、この本を読んでいると、優しさの照れ隠しだと気付いた。
ある時期、自分は自暴自棄の日々を過ごした。今だって、どこか捨て鉢なところがある。自殺なんか考えていないけど、死んだら楽になるかなと思うことがある。
「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」
そんな自分に言われている気がした。
小林さんのブログ「生きてみよ、ツマラナイと思うけど」がアメブロにある。息子さんの桂三木男さん、彼を陰ながら応援しようと思った。