渡り鳥の一種が長い海を渡るとき、羽を休めるため短い止まり木を持ち、海を渡るそうだ。長い旅が終わると、その止まり木を捨てる海があるという。
季節が変わり、鳥たちは捨てた木を再び拾い、帰っていく。あとにはなくなった鳥たちの止まり木が残される。
漁師達は供養のために残った止まり木を火に焼べる。
話しは変わるが海を渡る蝶の話を聞いたのは安西冬衛の、「てふてふが一匹韃靼海峡をわたつて行つた」(春)を知る前のはなし。谷村新司が、「海を渡る蝶」というアルバムのエピソードを聞いてからだった。
片側の羽根を海に寝かしてまるで貝が口を開けているように羽根を休めるそうだ。
本能というのは驚愕に値する。
ちなみに安西冬衛は我が母校の校歌の作詞者。
「風清し銀杏の木陰~」
この事実を知ったのはつい最近だ。
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