告別式に参列した姉は母の形見の黒真珠のネックレスと指輪をしていた。亡くなった母は不祝儀のときは必ず、身につけていたものだ。
T叔母は母の形見の紫水晶の数珠を持っていた・・・母の納棺のときに入れてあげようと探したが見つからなかった。四十九日が過ぎて、見つかったので、T叔母が形見としてもらった。
Hiroちゃんは骨上げのとき、母親を失った気持ちを尋ねてきた。従兄弟のなかで、母を失ったのはうちの姉弟が最初だった。
でも、HiroちゃんはMちゃんという伴侶がいる。自分のときと違って淋しい気持ちは半分くらいになるかも知れない・・・喜びも哀しみも半分こで分け合うんだろうな。
Mちゃんも、姉や、T叔母みたいに、H伯母の形見を身につけるのだろうか・・・
そう。
EVERYDAY EVERYONE HAS BLUES...
誰もが毎日がブルース・・・