今年は太宰治、中島敦、松本清張の生誕百年に加えて、ミステリーの世界では近代ミステリーの父、エドガー・アラン・ポー(江戸川乱歩は彼のモジリって知ってましたか?)の生誕二百年。加えてレイモンド・チャンドラーの没後五十年です。仏教徒なら、さしずめ、五十回忌で年忌明けというところですか?(笑)
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昨年はチャンドラー生誕百二十年、今年は没後五十年と続けてになり、ミステリーマガジンなどは特集を組んでいます。
過去の作品なのに、今まで読み継がれいるのは徹底したリアリズムに、独特の比喩表現。情感が非常にウェットだということが日本人に刺激するのだと考えられます。逆にプロットが大甘だと思えるのですが・・・
日本でこのスタイルを踏襲しているのは原りょう(JISではでないんだよな、この漢字は)。めちゃくちゃ寡作なんだよなこの人は・・・そろそろ新作がでてもいい頃かな。