山下清で思い出したことがある。
大阪市平野区にユニークな作業所(授産施設)がある。
「アトリエインカーブ」。働いている障がい者は、皆アーティスト。入所するのに、オーディションがあるらしい。またそこで働くスタッフは福祉系の学校出身ではなく、美術系の学校出身者だそうだ。
最初に見た時の印象は洗練された芸術だということ。えてして障がいのあることを全面にだす向きが多いが、ここではアーティストの個性が全面に押し出されている。
また代表の方が芸術に通じている方なのでプロデュースやプレゼンテーションのクオリティが高い。よくある手書き・手づくり・下手うまなのはここでは一切ない。あるのは、アーティストの作品と高いプロデュース。
アーティストが障がいをもつことはたまたまだと思わせる。
「アトリエインカーブ」、機会があればその作品の数々を見てほしい。感嘆の声をあげずにはいられないはずだ。