TのC伯母さんは親父の一番上の姉だ。小さい頃お寺に養女に出され、厳しい養母のしつけに耐えられず、帰されたらしい。(T家と堺のH寺、M家の因縁めいた話は複雑で、またの機会に書こうと思う)
年頃になって、軍人だったH伯父さんと結婚した。戦中、戦後伯父さんが、出征、抑留中は、Y美姉ちゃん、M和ちゃん、T美ちゃん、H司ちゃんの四人の、子供を育てながら自転車屋を営み、後には伯父さん、H司ちゃんと自動車の修理工場まで発展させた。
GUILEさんが子供のときは羽振りがよくて、M和ちゃんの息子の同い年のM孝ちゃん(阪大から工学博士になった。勉強のためテレビを見なかったので、松田聖子を知らなかったと言う逸話がある)とよく鰻とか、中華料理を食べさせてもらったものだ。
晩年は事情で、奈良で息子のH司ちゃんと二人暮らし。子供らに看取られながら、数年前に亡くなった。
文字通り、波瀾万丈で、朝ドラのヒロインのような人生だった。
Y美姉ちゃんを親父が会いたがったので、C伯母さんのことも思い出してしまった。